必ずできる日本史(最初の貨幣)
今日は日本初の貨幣についてです
貨幣の歴史は通史として、出やすいです。
理由としては
① 奈良時代から明治、令和の現代まで多種多様な貨幣があること
②貨幣の問題はその時代の経済を表すこと。
③一万円札の渋沢栄一への絵柄変更による貨幣への世論への興味
の以上3点が考えられます。
①奈良時代から明治、令和の現代まで多種多様な貨幣があること
今回の内容でも触れていますが、
最初の貨幣が富本銭
最初の流通貨幣が和同開珎
です。
歴史で点数をとる上で大事な点は
「最初」と「最後」です。
この朝廷の作った貨幣はシリーズ化されて、
後の世では皇朝十二銭と呼ばれます。
そして、その最後は乾元大宝という村上天皇
つまりは天皇親政の時期と貨幣鋳造の時期は被るということです。
だから、皇朝なんですね。
この後に宋銭や明銭(永楽通宝)、それに関しての撰銭令など、お金に関する法令が出ます。
江戸時代に入ると、元禄小判に正徳小判、南鐐二朱銀。この辺りは頻出です。
一万円札の渋沢栄一
五千円札の津田梅子
千円札の北里柴三郎
をはじめとするお札の顔になった人は要チェックや!ですね。
②貨幣の問題はその時代の経済を表す
今回の奈良時代でいえば、平城京の造営費用を貨幣鋳造による利益で賄うつもりでしたが
それよりも朝廷は権力を誇示するために貨幣の鋳造を利用しようとしました。
貨幣の価値は皆が価値を見出すことで初めて価値を出します。
朝廷の出す貨幣は食べられもせず、寒さをしのぐこともできません。
なので、米や布の物々交換が主流となっていきます。
貨幣経済を浸透させるには安定した政治権力と使う民衆の学力が必要だということです。
③一万円札の渋沢栄一への絵柄変更による貨幣への世論への興味
①でも述べましたが、新紙幣になることで世論の動きに連動します。
元々入試においては世相を気にする傾向にあり、平成から令和の改元が起こった2019年度の入試では、万葉集から問題が作られることも多かったです。
受験勉強においてはニュースなど見る暇は少ないかもしれませんが、最低限のニュースはテレビ等でチェックしておきましょう。
ネットのニュースは自分の興味のある話題や、勉強を疎かにしてしまう傾向にあるので、マスメディアの利用をおすすめします。